これもIC70から派生した一台？　東芝RM-306F

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商品の説明

なかなか綺麗なデザインの２バンドラジオだと思います。
70年に￥11000で発売されて居ます。同時期のナショナルの競合機はワールドボーイ1000GX、ソニーでは近いものが思いつきませんが、ICF-11R辺りでしょうか。
この東芝モデルは前者に比べるとデザインは大人しいものの、AC対応(トランス内蔵)しており、スピーカーのサイズも同等である事から、結構競争力はあったでしょう。後者のソニーは定価が￥12500と高いのですが、スピーカーはより大きく、パワーも大きい(1W)代わりに、こちらもAC対応しておらず、東芝にそれなりの競争力が有ったでしょう。
しかしながら、東芝のこのモデルの本当のライバルは身内のIC70とその派生モデルだったろうと思います。
このモデルがどう言う意図で開発、発売されたのか分かりませんが、サイズはIC70よりも少し大きく、使われているスピーカーも多分同じです。
デザインから見るとIC70から派生してソニーのIC11やナショナルのワールドボーイGXに対抗すべく発売されたIC700と良く似ており、多分IC700を２バンドに落とした簡易モデルであった様に見えます。
但し、IC700が競合とした他社モデルに比して魅力が無く、すぐに同じ型番で大型化したモデル(ビッグ7)に置き換えられた様に、このモデルも魅力薄で、殆ど売れなかったのでしょう。ネットでも殆どヒットしません。小生も今回扱うのが初めてです。
7.7cmスピーカーで400mWというのは前任モデルのIC70と変わらず、AC対応となっただけで価格も￥10000の大台にのってしまったのではIC70のユーザーからも顧みられなかったのでしょう。
この個体は入手時点で殆ど音が出ず、接触不良を疑ったのですが、原因は電池の液漏れでスピーカーが殆ど断線して居た為でした。スピーカーの修理は不可能でしたので、手持ちの66mmのスピーカーで代替、グリルに隙間ができるので黒ケント紙でシムを作ってカバーしました。少し低音が減った可能性はあります。機能、感度に問題はなさそうです。
電池と自作ACコードはお付けします。アンテナ受け、電池ボックスは代替品です。