専用品　FMのソニー伝説の歴史的モデルの一台　ソニーTFM-110D

¥1890

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商品の説明

専用品です。
66年発売、価格は￥13800だと記憶します。
ソリッドステート11として11石のトランジスタを投入した高性能3バンドラジオの初代が65年に発売され、此方はそれを改良した二代目。トランジスタは1石増えて12石ですが11という名前は変えていません。
旧型と外観、サイズは殆ど同じです。
この更に一年後にチューニングメーター、可変式トーンコントロール、AFC(自動周波数コントロール)を備えた決定版TFM-110Fが発売され、ベストセラーとなって３バンドラジオブームの嚆矢となります。
ソニーはこの11シリーズで「ラジオのソニー」の地位を固め、この後のスカイセンサーでBCLブームも巻き起こしました。ナショナルは11シリーズに対抗してワールドボーイとクーガシリーズをリリース。日立はステレオ機能を備えたパディスコシリーズ、東芝はサウンド750シリーズを、他にも三菱、シャープ、ヴィクター等を巻き込んで各社が色々な工夫を打ち出して３バンドラジオのブームとなります。
11はこの後70年にICを取り入れたIC11シリーズに移行します。
一方で今回の機種はトランジスタのディスクリート構成の最後の完成形と言う感じで、内部も極めて整然と作られています。鉄板を使った補強も随所に行われ、その後のIC11よりもコストの掛かった造りかと思われます。
整備性は極めて悪く、その反省でしょうか、ソニーはIC11では殆どの回路を一枚の基盤に纏めるというスタイルに移行します。その反動でIC11以降のソニーラジオはメンテナンスは比較的し易いものの、密閉性に劣り、耐久性も落ちてしまいます。略同時期のナショナルのモデル群に比べると差は歴然としています。
この個体はざっと見て55年以上経っているとは信じられないくらい良い状態でした。
但し、アンテナは先端がなくなっていて木ネジで代用、アンテナ受けも欠品でプラ板で自作していますが、意外に上手く出来ました。
性能としては流石に古さは隠せません。丁度驚異的に良い状態のICF-S30が入手でき、直接鳴き合わせをしましたが、S30の方が感度、選択度、音質の何も大きく上回っています。
まあ、これは比較対象のコンディションが異例に良かったためでも有ります。
個人的には構造がヤワなIC11よりもお勧めです。
電池付。整備、クリーニング済で美品と言って良いでしょう。